私たちが初めてフランスに行ったのは10年前。 牧場を訪ねたり、飼料を作っている工場を見学したり、農業や畜産の研究施設で話を聞いたり ・普通の海外旅行では体験できない貴重な時間を過ごさせてもらいました。

その時は本当に衝撃を受けました。畜産や農業に関わっている人たちがきちんとした「思想」を持っていたのです。考え方というレベルではなく 精神的な思想のような深い思いがあることに感動しました。

この時出会ったのがフランスの「Bleu Blanc Coeur(ブルー・ブラン・クール)」という団体です。この団体のコンセプトである「家畜の健康、人の健康、地球の健康」。 もう少し詳しく言うと「健康に動物を育てることが、私たちに良い食べ物をもたらし、地球環境も守る。」ということです。

それぞれの健康がつながっているという考えです。それまでは、どうやったら、お客さんに買ってもらえるたまごを作れるのか。卵をおいしくするにはどうしたらいいのか。どうしたら売れるの・・・

そんな「自分」のことばかりを考えていたような気がします。 フランスに行って目の前が開けました! 「にわとりたちを、とにかく健康に育てること! それが何より大切なことだし、私たち生産者がしなければいけないことなんだ!」と心から強く感じました。

それから毎年フランスに足を運び、畜産に関しての考え方や、大量生産ではない本当にいいものを生産するとはどういうことなのか考えました。にわとりの健康を一番に考え取り組んでいると、環境も良くなるし、たまごもおいしくなります。

それは、取り組んで本当に実感したことです。例えば「におい」。にわとりは鳥類ですので肺の構造は空を飛ぶ鳥と同じです。

不快なにおいやガスが充満している環境では、強いストレスを感じます。にわとりの環境を整えるためには鶏にいい糞をさせることも実は大切なのです。

いい糞はきちんと発酵して臭くない、にわとりにとっていい環境につながります。そして、きちんと発酵した糞は、畑の肥料として使うことで、さらに良い食べ物を生み出します。

こういういい循環を生み出せるのも「ヘルシーファーミング(家畜を健康に飼育すること)」です。

また、フランスでは特にえさについても、徹底していて、飼料の油脂成分など日本では普通に含まれる魚油などの動物性油脂をすべて排除して、にわとりたちが本来食べていた植物由来の油脂(亜麻)を与えることで、にわとりをより健康に育てています。

「オメガたまご」はそういった考えからできたたまごです。さらにたまごには亜麻由来のオメガ3脂肪酸がたくさん含まれていて、たまごを食べた人も健康にしてくれます。

「ヘルシーファーミング」の考えのすばらしさに気付かせてもらえたことに感謝です。今でもフランスの方との交流は続いています。 これからも、にわとりを健康に育てることを大切に、もっともっと、にわとりと地球(環境)と人とがいい関りが持てる農場を目指したいと思います。

春は仲良く買い物へ

レジに立っていると、いろいろなお客様が来てくださいます。私は子どもが好きなので、小さい子どもが来るとつい話しかけてしまします。 楽しいです。

子どもたちは嫌かもしれませ んが・・・(笑)。それから、いろいろなご夫婦を見ているのも楽しいです。奥さまに荷物持ちとして連れてこられているダンナ様、ちょっと肉とか眺めていると、「はい持って行って!」と怒られたりしています。

奥さまがたまごを持とうとすると、「よかよか」と二つ三つ重ねてひょいと持っていかれるやさしいダンナさまもいらっしゃいます。そしてよくあるのが、奥さまに頼まれて買い物に来られるダンナさま、「これば忘れると怒られるとたい。」と言いながらポイントカードを出されます。

見てると、だいたいは奥さまの方が強いかな~~(笑)奥さまは言葉や態度に出さないけど、一緒に買い物に来てくれるのはうれしいと思っていますよ。これからも一人で夫婦で親子でおいしいたまごを買いに来てくださいね。お待ちしています! (ところどころ 熊本弁でわかりにくかったと思います。すみません・・・)

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農場日々のこと

スタッフの陽子さん、2月17日に赤ちゃんが生まれました!2月はみなさんから 「生まれましたか?」と気にかけていただきました。ありがとうございます。

可愛いい女の子で名前は綸(いと)ちゃんです。産まれて10日後ぐらいに、農場に連れ てきてくれました。

もう、ほんとかわいくて、 なんで赤ちゃんってずっと見ていられるのでしょう。無事生まれてよかったです。