緒方エッグファームが大切にしていること〜いつも本当にありがとうございます〜

2021.02.01

  • たまご日和

昨年末、お客様から「自販機にたまごが入ってないです。」「自販機全部回ったけど、どこも売り切れだったよ。」・・・とお聞きすることが多々ありました。お店も予約分だけしか販売できない日があって、本当にご迷惑をおかけしました。

年末でお客様が集中したのが一番の理由ですが、実は本当の理由は、緒方エッグファームが、この20年大切にしてきたことと関係があるのです。今回はそのことをお伝えします。

今の社長(私の夫)が後を継いだ約20年前、緒方エッグファームでは3万羽(今の3倍!)ほどのにわとりを飼っていました。今駐車場になっている場所にも鶏舎がありました。

社長は自分の思うような養鶏をやりたいと思って後を継いだものの、現実は3万羽の点検、餌やり、たまご拾い、配達、餌ならし....朝から晩まで、繰り返しの作業でいっぱいいっぱい。一人で休みも無くこなし、理想とかけ離れた現実に押しつぶされそうになっていました。

このままでは、自分が思うようないいたまごは作れないと思い、3万羽いた鶏を1万羽へ大幅に減らしました。リスクも伴う大きな決断だったと思います。

でも、この決断こそが緒方エッグファームが養鶏を続けていける大切な決断だったのです。羽数を減らすことで、鶏1羽1羽に目が届くようになりました。

環境を整える余裕が生まれました。鶏が少なくなった分厳選したいいえさを食べさせることができるようになりました。

また、いろいろな方との出会いの中で、たくさんのヒントをいただき、より高品質で価値の高いたまごも生産できるようになりました。

社長が理想としていた「鶏を大切に育てて、いいたまごをお客様に直接お届けしたい!」という思いが少しずつ現実になっていきました。

大手養鶏会社が何十万羽何百万羽飼育する中で、1万羽の飼育は本当に零細規模です。でも、私たちは鶏の健康を考え、常に高品質のたまごをお届けするために、鶏を増やしたくないのです。

これからもこの考えは変わらないと思います。ですので、たまには売り切れでご迷惑をおかけすることがありますが、お許しください(>人<;)と言いつつ、年末になるとにわとりさんの耳元で「1日2個産んでみて」とささやいてしまう私です。

冬のにわとりさんたち

ニュース等でご存知の通り、この冬は鳥インフルエンザが日本中で発生しています。私たちも、いつも以上に神経を使って、にわとりさんを鳥インフルエンザから守っています。

冬はいつもそうですが、平飼いのにわとりさんたちは、外に出られない毎日です。私たちと同じステイホームです。

今年ばかりは、にわとりさんの気持ちがよくわかりますね。でも、にわとりさんたちは、外に出られなくても楽しそうに走り回ったり、高いところから飛んだり、と元気に過ごしています。

寒くなるとお客様に「寒いと、にわとりさんもたまご産みませんよね。」と言われますが、にわとりさんたちの名誉のために言いますと、暑さ寒さ関係なくたまごを産みます!

特に冬は水分をあまりとらず、食欲も旺盛なので栄養価も高く、ぷりぷりとしたいいたまごを産んでくれます。にわとりにとっても、人にとっても、大変な今年の冬。

栄養をしっかり取って、運動して、ストレスフリーで元気に過ごしましょう!

農場日々のこと

先日の大寒の日は、たくさんご予約いただきありがとうございました。お友達に送られたお客様が「大寒のたまご、とても喜んでもらえました。」と報告がありました。

コロナ禍で気持ちが落ち込んだり、家族にもやさしくする余裕がなくなったりしている中、縁起のいい、しかも元気になれるたまごが届いて、本当にうれしかったと言っていただいたそうです。

そんなお話をお聞きすると、私たちも心温まります。自由に大切な人と会えない日々、たまごがちょっとでも役立てるとうれしいです。

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